ヘッドフォン

AM7:30
「いってきまーす」
寝ぼけ眼で制服に着替えた俺は朝飯もそこそこに学校に行くことにした
行くことにした・・義務教育が終わりを迎えたのが去年の3月、自分で決めたはずの進学もいまは何も意味をなさなかったと思っている。
朝のピンと張った空気と冷たい風が徐々に目を覚まさせていく
今日もまた一日無駄に過ごすことを考えながら歩を進める先にはかつてあったはずの志、希望、期待などは一切無く、ただすぎていく時間に流される無色な自分があるだけだ。

信号待ちの交差点で青をまつ時間、鉄板で覆われた機械の水がすごい勢いで流れていく河に飛び込もうかと何度も考えながら待つ時間。
駅のホームで電車を待つ時間、この2メートル谷に飛び降りようかと何度も考えながら待つ時間。
ながれる人混みの中を泳ぎながら目的地に向かってひたすらに足を動かす時間、この足を止めて溺れてしまうことばかり考えながらも足を動かし続ける時間。

そんなすべての無意味な時間から俺を解放してくれる唯一の存在、ヘッドフォン
そこからながれる七色の音色は無色だった心に色をばらまいてくれる。ばらまかれた色は時には赤く、時には青く、また白く、そして無色に。俺が使う色を決めなくても俺のまわりに色を作ってくれる。それが魅力。
だから・・・・・
加速する振れ幅と、音の海に溺れていられる間は、この世界にも我慢するとしよう。
[PR]

  by kota-syuusei | 2005-03-11 20:18 | 終世

<< ぺんたーぶ!! すぷりんぐ はず かむ >>

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE